LensMechanix のよくある質問


概要

LensMechanix とは何ですか。

LensMechanix® は Zemax™ が開発した、Gold Partner 認定の SOLIDWORKS アドイン ソフトウェアで、メカ設計者に SOLIDWORKS 上でご自身のメカ設計を直接パッケージ化、解析および検証を行うツールを提供します。
LensMechanix は、OpticStudio の設計ファイルを SOLIDWORKS アッセンブリに読み込みます。読み込み可能なファイルは、レンズ、材料、コーティング、面半径、エッジ、波長、クリア アパチャーの場所、光源およびディテクタです。次に、メカ設計者は SOLIDWORKS で光学部品の周りにメカ形状を設計し、光線追跡を実行してメカ部品が光学性能にあたえる影響を解析します。その後物理的な試作品を作成する前に、機械的な問題を修正します。LensMechanix は、OpticStudio と同じ光線追跡エンジンを使用してシミュレーションならびに解析を行います。

LensMechanix をレンズ設計に使用することはできますか。
いいえ。LensMechanix には、OpticStudio が持つ最適化機能がありません。

LensMechanix とは SOLIDWORKS 内部の OpticStudio のバージョンですか。
いいえ。LensMechanix は独立した製品で、光学系のメカ部品の設計に使用します。

LensMechanix OpticStudio の一部ですか。
いいえ。LensMechanix は OpticStudio と相補的ですが、別々の製品です。LensMechanix のライセンスは、SOLIDWORKS のアドインとして別に発行されます。

LensMechanix は誰に向けて設計されていますか。
LensMechanix は、OpticStudio で作成された光学設計の周囲にメカ部品を設計する、メカ設計者様向けに設計されています。

LensMechanix を使用する主な利点は何ですか。
LensMechanix は、光学設計から光学メカ設計への移行を単純化します。光学設計とメカ設計間のコミュニケーションとワークフローを効率化して、エラーと物理的な試作品の失敗を減らします。
LensMechanix は OpticStudio からの光学部品データを使用して、レンズの実寸法で自動的に SOLIDWORKS の部品パーツを作成するため、STEP、IGESまたはSTL ファイルを使用する必要がありません。メカ設計者は、数分で正確な寸法の光学部品からメカ形状の構築を始め、光線追跡を実行して面のパワー解析を行うことができます。LensMechanix で実現可能な利点は以下の通りです。

  • 光学メカ設計の仮想試作を作成し、その性能を評価します。
  • 業界をリードする Zemax の光線追跡エンジンから正確な解析結果が得られます。
  • 迷光のコンタミ、画像のケラレおよび結像に関する問題といった光学系の性能に影響を与えるメカ形状を、物理的な試作品を製作する前、もしくは完成した設計を検証を行う光学設計者へ送る前に、簡単に検出し修正することができます。
  • 精度の高い物理的な試作品をより短期間で構築することができます。それにより、試作品作成の繰り返しや、製造ミスを防ぐことができます。
  • ワークフローを改善し、開発における繰り返しの作業を減らします。それにより、市場投入までの時間を早めることが可能です。
  • 設計の繰り返しから生じるチームのストレスおよび遅延を低減します。

 


機能
LensMechanix の主な機能は何ですか。
LensMechanix は、OpticStudio で設計された光学部品、光源およびディテクタを生の形状として直接 SOLIDWORKS アッセンブリに読み込み、部品データを保持します。光学系の光線追跡を実行して、迷光、ビーム クリッピングといった問題を識別し、メカ環境にて元の OpticStudio の出力と光学性能を比較することができます。
画質ならびに迷光の評価基準に対する合否結果を簡潔な表で確認することで、光学メカ設計の性能を短時間で評価することができます。LensMechanix は、詳細なデータ結果の保存もできるため、設計のトラブルシューティングやさらなる見識の収集を短時間で行うことが可能です。
 
LensMechanix でレンズを設計することはできますか。
はい。ただし LensMechanix にはレンズの設計を最適化する機能がないため、推奨は致しません。レンズ設計のソフトウェアには、OpticStudio の最新バージョンをお勧めします。LensMechanix には標準レンズのレンズ カタログが付属しており、カスタム レンズを追加することも可能です。
 
LensMechanix で光線追跡を実行することはできますか。
はい。LensMechanix で OpticStudio の設計ファイルを読み込んだ後、光線追跡を実行して面パワーを解析し、完成した系の光学性能を元の OpticStudio ファイルと比較することができます。LensMechanix は OpticStudio で使用されるのと同じZemax マルチスレッド物理コアを使用し、完成した製品設計を解析および検証します。この Zemax マルチスレッド物理コアは、NASA からも信頼を得ています。
 
LensMechanix はシーケンシャル、ノンシーケンシャルのどちらの設計でも動作しますか。
はい。LensMechanix はシーケンシャル、ノンシーケンシャルのどちらの設計も読み込むことができます。LensMechanix は、シーケンシャルのファイルを読み込むと、自動的にノンシーケンシャルのファイルに変換します。
LensMechanix は、反射面、散乱面またはミラーでも動作しますか。
はい。LensMechanix には、11 種類の標準的な材料の散乱プロファイルが付属しています。また、.isx や .bsdf ファイル形式で独自の散乱プロファイルを読み込むことも可能です。散乱プロファイルが適用されていないメカ形状の場合、LensMechanix は光線追跡の間にその形状を完全な反射面とみなします。
 
LensMechanix は軸外の光学系で動作しますか。
はい。LensMechanix は OpticStudio で設計された軸外の光学系を読み込むことが可能です。 

LensMechanix は、熱変形を考慮しますか。
いいえ。LensMechanix は様々な環境条件における屈折率の変化を考慮しますが、熱変形は考慮しません。
 
LensMechanix にはどのようなパッケージング、解析および検証ツールが含まれていますか。
LensMechanix には、光学性能を解析し、光学メカ系を検証するツール一式が含まれています。

 

パッケージング ツール

解析ツール

検証ツール

シーケンシャルおよびノンシーケンシャル設計を読み込むツール

ベースライン光線追跡

光学性能サマリ (OPS)

計算領域

完全な光線追跡

光線の自動フィルタリング

構造形状

光線のフィルタリング

スポット サイズの検証

 

面パワーの解析

LensMechanix の検証結果

 

光線の散乱

スポット サイズの検証

 

光線分割

ビーム クリッピングの検証

 

光線のアニメーション

画像のコンタミの検証

   

 


ワークフロー

LensMechanix を使うことで、光学設計とメカ設計間のワークフローをどのように改善できますか。
LensMechanix :

  • メカ設計者が物理的な試作品を作成する前、もしくは検証のために光学設計者へ設計を送る前に、自身が設計したメカ形状に伴う問題を発見し、解消することができます。
  • 光学設計者とメカ設計者がそれぞれ好ましい環境で、ファイル形式の変換なしにデータを共有することができます。例えば、メカ設計者が光学部品とメカ部品を統合された設計を .zmx または .zar ファイルで送り、光学設計者はそれを OpticStudio で受け取り、解析することが可能です。
  • SOLIDWORKS と OpticStudio 間の情報交換が単純化されます。
  • 開発における行ったり来たりの繰り返しを減らします。この繰り返しは必然的に遅延の原因となり、チームに負担をかけ、コストの増加に繋がります。


コンフィグレーションと互換性

LensMechanix を実行するためのシステム要件は何ですか。
必須条件:

  • Windows 7 (64 bit) or later
  • SOLIDWORKS 2015 or later
  • Windows 7(64 ビット)またはそれ以降
  • SOLIDWORKS 2015 またはそれ以降


LensMechanix を使用するのに OpticStudio は必要ですか。
いいえ。LensMechanix は独立したツールです。光学設計者は任意のコンピュータで OpticStudio を使用し、一方で光学メカ設計者は別のコンピュータで LensMechanix を使用することができます。

LensMechanix OpticStudio (および Zemax)の以前のバージョンで作成したファイルも使用できますか。
はい。LensMechanix は、Zemax および Zemax の過去のバージョンを含め、OpticStudio のどのバージョンで作成したファイルも読み込むことが可能です。

OpticStudio で作成したシーケンシャル ファイルがなくても、光学系の性能の検証はできますか。
はい。 ただし、LensMechanix では光学部品のみを使用して検証を設定します。 LensMechanix にも性能の公差をマニュアルで入力する必要があります。 そのためには、光学性能サマリ (OPS) で許容差分を変更します。

光学性能の許容差分はどこで入手できますか。
許容差分は、光学設計を作成したエンジニアから入手します。LensMechanix では、OPS にデフォルト値 1 が自動的に入力されます。許容差分は OPS で直接変更することができます。

OpticStudio 以外の設計プログラムで作成したファイルを LensMechanix に読み込むことはできますか。
いいえ。 LensMechanix で読み込むことができるのは OpticStudio ファイルのみです。 ただし、OpticStudio で Synopsys® 社の Code V® のファイルを OpticStudio ファイルに変換することが可能です。変換後のファイルは LensMechanix で読み込むことができます。

SOLIDWORKS 以外の CAD ソフトウェアで LensMechanix は動作しますか。
いいえ、ネイティブでは動作しません。現状、LensMechanix は SOLIDWORKS のみのアドインです。ただし、SOLIDWORKS 2017 の 3D Interconnect ツールを使用して、他の CAD パッケージからパーツおよびアッセンブリを読み込むことが可能です。パーツは SOLIDWORKS のパーツとして扱われ、LensMechanix で使用することができます。3D Interconnect ツールに関する詳細は、「SOLIDWORKS 2017 の新機能」ページをご参照ください。

LensMechanix はマルチ コンフィグレーションを含む設計をサポートしていますか。
はい。ノンシーケンシャルのマルチ コンフィグレーション設計であれば可能です。LensMechanix は、シーケンシャルのマルチ コンフィグレーション設計をノンシーケンシャルのマルチ コンフィグレーション設計に変換することはできません。
LensMechanix に公差解析ツールは含まれていますか。
いいえ。LensMechanix は OpticStudio で定義された光学的公差を表示しますが、現時点ではメカ部品の寸法を決めるツールはありません。

他の SOLIDWORKS ユーザーが LensMechanix で作成されたアセンブリを開くには、LensMechanix が必要ですか。
いいえ。SOLIDWORKS ユーザーは、LensMechanix が無くてもすべての部品を含むアセンブリを開くことができます。ただし、光学部品はメカ部品として読み込まれ、ユーザーはいずれの光学特性も見ることができません。
 

ライセンスと価格

LensMechanix の価格はいくらですか。

LensMechanix は年間サブスクリプションでのみ提供されています。 年間サブスクリプションの価格は 850,000円(税別)です。

価格には何が含まれていますか。
年間サブスクリプションには、年間を通しての製品の機能強化、機能の更新、およびサポートが含まれます。 ユーザー数が 5 以上の場合は、数量割引の提供が可能です。 ユーザー数が 10 以上の場合は、さらなる割引が可能です。 ユーザー数が 2 以上であればネットワーク ライセンスをご利用いただけます。

OpticStudio を使用していると LensMechanix の値引きを受けられますか。
いいえ。

LensMechanix には、OpticStudio と同様のハードコーディングしたキーが必要ですか。
いいえ。 LensMechanix ではソフト キー ライセンスを使用しています。 ハードコーディングしたキーは使用しません。

LensMechanix には共有できるネットワーク ライセンスはありますか。
ユーザー数が 2 以上であればネットワーク ライセンスのご提供が可能です。ネットワーク ライセンスのインストール方法に関する情報は、Zemax 社ウェブサイト上のナレッジベース記事をご参照ください。
 

詳細情報

質問の問い合わせ先はどこですか。

質問については、japan@zemax.com までお問い合わせください。

LensMechanix についてより詳細を知る方法はありますか。
Zemax 社ウェブサイトの「ユーザー サポート」ページをご参照ください。雑誌掲載記事、文書もしくはビデオ チュートリアル、ホワイト ペーパーなど有益な情報を多く掲載しています。
無料体験版をダウンロードして、LensMechanix をお試しください。2週間の体験版には、全ての製品機能とサンプル ファイルが含まれています。